「小沢氏は政党助成金も含めて、10億円あまりに上る不動産を個人名義で購入していた。秘書も起訴された。けれど、岡田氏ならいくら調べられても大丈夫でしょう。緊急避難としては彼しかないと考える理由です」
と、別の民主党議員。だが、岡田氏の政策には多くの疑問符も付けられている。そもそも民主党は政策を軸にすれば水と油の寄せ集めである。
拉致と北朝鮮、外国人地方参政権、靖国参拝と中国、憲法改正と集団的自衛権。いずれも国家的重要性を持つ問題なのに、政策をまとめ切れていない。まとめようとすれば党が真っ二つに割れるからだ。旧社会党の生き残り組と自民、民社党系の議員の集合体としての宿命である。
そのなかで、岡田氏にまつわる強烈な記憶がある。02年、蓮池薫さんら拉致被害者5人が帰国したとき、救う会の会長だった佐藤勝巳氏が岡田氏と語り合った。そのとき、岡田氏は徹頭徹尾、5人の被害者をとにもかくにも、一度北朝鮮に戻すべきだと主張した。5人は日本国民であり、意思に反して拉致されたことなどお構いなしだった。
民主党には、松原仁、渡辺周両氏を筆頭に、拉致問題の解決に積極的に取り組んできた議員らがいる一方で、「日本国民は拉致問題に拉致されている」と言って、救出への訴えを非難する議員もいる。明らかに岡田氏は後者に属する。
次に外国人参政権である。この件で、岡田氏ら参政権を推進する民主党議員の勉強会に、私は講師として招かれた。
外国人参政権を認めてはならない理由を論点整理して語り、質疑応答まで入れて一時間あまり、私は参政権推進論の誤りを明確にしたつもりだった。が、岡田氏は、「ご意見はわかりました。しかし、外国人参政権付与は進めます」と、一方的に総括した。
私は呆れた。政策は宗教ではない。日本の国益を考えて冷静な判断が求められるのに、頭から決めてかかるのは間違いである。
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